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ネットワーク通信24

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古文書修補・研修日記123 止

端裏書のある状モノの処理の方法です。

端裏書のある表部分は、ちょうど文字がないところでした。
まず裏面から虫損直しをしますが、端裏書に虫損がかかっている部分は表側から虫損直しをします。
本紙全体の虫損直しが終わったら、通常通り裏面に「裏打ち紙」を貼りますが、端裏書にかかる「裏打ち紙」はむしり取ります。

本紙の端の切断部分が曲がっていたので足し紙をしたいのですが、端裏書が端ぎりぎりまで使って書かれていたので、足し紙は表面から貼り、
端裏書が書かれている幅だけ別に「裏打ち紙」を用意して、これも表から貼りました。
「裏打ち紙」の端は喰い裂きにして、繊維を出した状態で貼ります(写真左↓)。
端裏
乾燥させたら、通常通り本紙から1~2ミリ程度大きめに「裏打ち紙」を裁断しました。
本紙から剥離していた貼り紙は、該当箇所に点糊で付けました(写真右↑)。

今月の作業は今日で終わりです。

そして、2014年4月から始めたこの研修日記も、今回123号を最後に、一端終了することにしました。
今のところ、新年度からも継続して研修を続けさせていただく予定ですが、ブログの内容が散漫になってきたこと、資料ネットの公式ブログの使い方を見直す必要がある、ということが主な理由です。

古文書修補で学ばせてもらっていることを、どのように還元できるか。それは、これからも考えていきたいことなので、個人的な形でブログを作り、発信していく方法も改めて考えてみたいと思っています。

素晴らしい先生・先輩スタッフのみなさんに教えていただいた修補の技術を、被災資料の救済だけでなく(根源的には資料が被災する状況にならないことが望みです)、様々な道具や作業場を確保することは易しいことではありませんが、日常的に活かすことができれば…と思っています。

もし、今までこの拙い日記を読んでくださっている方がいらしたとしたら、ありがとうございました。
また何らかの形でお会いできれば嬉しく思います。

                           後藤 恵菜
〈研修日:2018/03/14 後藤恵菜〉

千葉歴史・自然資料救済ネットワーク2018年度総会・勉強会のご案内

千葉歴史・自然資料救済ネットワーク2018年度総会・勉強会のご案内


日時:2018年3月18日(日) 13:30~17:30(13:00開場)

場所:千葉大学教育学部2号館2階2204室
(千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33千葉大学西千葉キャンパス内)

総会:2017年度活動報告・会計報告、2018年度活動計画

勉強会:「駿河国田中藩の相馬領支配と地域社会」
講演 立野晃氏 / COC事業報告 黒田千尋氏・五味玲子氏 / 史料研究ノート 藤野紗江氏・福島彩矢子氏

参加費:無料(事前申込み不要、どなたでもご参加いただけます)


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千葉歴史・自然資料救済ネットワーク
〒263-8522 千葉市稲毛区弥生町1-33千葉大学教育学部小関研究室気付
(電話) 043-290-2550
(e-mail) chibasiryounet@gmail.com

古文書修補・研修日記122

約70㎝という長さの史料は、なんとか完成しました。
1_20180302215846e61.jpg
ひどい汚れもなく、状態の良い史料でしたが、保存用の封筒にしまうには、ある程度の大きさに折りたたむ必要があります。
見た目には折れ皺もとれ、きれいに仕上がったように見えますが、よく見ると、たたんであった時の折れ皺が、紙にはしっかりと刻まれています。
封筒に入る最大限の大きさで、折れ皺(折れ線)を最小限にし、折りたたんで収納します。
調査表には、おおよそではありますが、修補直前の現状記録(たたんでいた状態)を記しているので、現状に近い形での復帰は可納になっています。

次にとりかかった史料は、約60㎝ほどの史料です。
2枚の継ぎ紙で、修正した貼り紙がついています。
継ぎ目の糊がしっかりしているので、とりあえず、継ぎ目ははがさずにクリーニングをし、裏打ち作業をしました。
2_20180302215847cac.jpg
貼り紙には少し大きめの裏打ちをしました。
次回、出来上がりの状態をみて、貼り紙の大きさ(裁断の基準)を検討したいと思います。

島状(周辺が虫食いで切れて、本紙から独立していまっている状態)になっている断片をどのように補うか…難しい課題です。
折りたたんだ状態から、フィルムを逆回しするように形跡をたどっていけば、理屈では断片の場所を特定することはできるはずなのですが、一度水で濡らしてしまった本紙と断片を、ピンセットを使ってパズルをはめるように決めていく作業は、思っている以上に大変な作業です。
ある程度古文書を読むことができれば、本文の流れから文意を推測することはできるので、自信のない断片を無理に欠損箇所に当てはめる必要はないのではないか…とも思います。
もちろん、墨の痕跡がある断片は、別置の方法で残しておくことが必要ですが…。

次回は、裏打ちの仕上がりを確認して、剥がれていた貼り紙をどのように処理するか検討したいと思います。
ベタで糊付けしていたとは思えないので、おそらく天の部分だけ点糊かな…と思いますが、その位置を特定できるか…。
常に、史料1点ごとに対処法が異なります。

次回は3月14日(水)の予定です。

〈研修日:2018/02/28 後藤恵菜〉

古文書修補・研修日記121

状態は良好。鉄炮穴が所々にあり、端裏書がある状モノです。紙の状態は良いので裏打ちはせず、虫損直しのみの作業とします。
ちょうど、端裏書にあたる部分に虫穴があります。このような場合は、表面から虫損を埋めます。直し紙の厚さと本紙の厚さを揃え、和紙の繊維を使うようにして補うと、表から直してもあまり目立ちません。
両面に文字と虫損

固糊は、小さくて浅めのタッパなどを利用すると便利です。冬場はとくに糊が乾燥しないように、使わないときはこまめに蓋をするようにします。
固糊

今回は全長70㎝ほどの継ぎ紙を修補しました。継ぎ目の糊代がやや少なめでしたが、固糊をしっかり使うと、ちゃんと接合できます。次回、皺の状態などを確認すれば終了です。

次の新しい資料は折れ皺が多く、貼り紙(訂正の書込をしたもの)が付属するなど、ちょっと厄介です。今日のうちにクリーニングを終えたので、次回はその出来具合を確認しながら作戦を練りたいと思います。皺も虫損も多いので、裏打ちをする予定ですが、貼り紙の処理の仕方が課題です。

次回は2月28日の予定です。

〈研修日:2018/02/21 後藤恵菜〉

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