新しい史料(継ぎ目のある状モノ)に入りました。
年末から合間をぬってクリーニングなどをしていたので、今日は虫損直しをして、継ぎ目を継いで、乾燥させたら完成…という段取りです(前回のブログでは状4枚の継ぎ紙と書きましたが、5枚の誤りです)。
紙の状態が良く、大きな欠損もないので、「虫損直し」のみの作業にしようと思います。継ぎ目に「継ぎ目印」がたっぷり押してあるのも「虫損直し」にする理由の一つです。裏打ち紙を貼ってしまうと、「継ぎ目印」の部分の裏打ち紙をはぎ取る手間が入ります。
糊代部分が少ないので、少し固めの固糊で継ぎます。裏に継ぎ目印があるので、継ぎ目部分に糊代用の「足し紙」ができません。紙を継いだあと、もし穴が開いてしまうようであれば、本紙の表・裏に関わらず白紙(文字のない部分)に少しずつ和紙の繊維をかぶせていくようにして、穴を埋めていきます。

5紙を継ぐと、とても長い状になりました。約2メートル。
けれど、前回苦戦した虫損史料に比べると、かかった時間も出来上がりもまずまず…かと思います。

次の史料も3紙を継いだ状モノです。こちらも虫損直しのみで仕上げられそうです。
次回は1月31日(水)の予定です。
〈研修日:2018/01/17 後藤恵菜〉
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