竪冊の修補、終盤です。まず、本紙の残り4枚を「虫損直し」しました。そして、私にとって大きなプレッシャーであった、表紙と裏表紙の裏打ち作業をしました。本紙は「裏打ち」をしない、という方針でしたが、裏表紙が大きく欠損しているため、表紙と裏表紙は「裏打ち」をすることになりました。今回の竪冊は、裏表紙が大きく欠損しています。そのため、クリーニングする際に、元の形を再現する作業をします。左の写真は表紙です(...
竪冊の「虫損直し」に入ります。前回写真で紹介したとおり、今回の資料は裏表紙が大きく破損しています。そのため、本来「虫損直し」は裏打ちをしませんが、表紙と裏表紙だけは裏打ちをすることになりました。ただ、研修はお盆休みが入ったため、2週間ブランクがあり、いきなり表紙と裏表紙の「虫損直し」&裏打ちをする自信がなく…(自分の判断で)今回はリハビリを兼ねて、本紙の2丁目から「虫損直し」をすることにしました。...
今日は、冊モノの最後の2枚をクリーニングすることから始まりました。しばし、作業の手順を理解するのに時間を要しました。なぜかというと、最後の14枚目が断片しか残っていないからです…。この写真(↓)が、最後の2枚です。左側の断片は、裏表紙です。この断片は、復元する必要があるので、形の残っている13枚目の本紙を広げたあと、その上にポリエステルを置いて、該当する場所に重ね合わせました(写真左↓)。茶色のカッ...
新しい資料の修補に本格的に入りました。今回は表紙・裏表紙を入れて全14丁の竪冊資料です。前回までに、修補に入るための「調査」「解体」を済ませてあります。修補する資料の資料表題や年代の記録、本紙の大きさ(縦・横)・紙の厚みの計測、朱書の確認などを行い、冊モノの場合、二人組になってこより(あるいは紐)を外し、冊をばらしていきます。そのあと、「裏打ち」をする場合はレーヨン紙を本紙の2倍の枚数、裏打ち紙を...