午前中に、横冊残り4枚分の裏打ち作業を済ませました。午後からは、新しい資料(継紙の状モノ)2点をお預かりし、調査をしました。今日は、和紙の縦・横の見分け方を記録しておきたいと思います。紙には繊維の向きによって縦と横があります機械漉きでも、原理は同じです。手漉き和紙は、細く割った竹などを横軸に、それを糸でつないだ簾(す)のうえで、水に溶いた紙の原料(楮などの繊維)を薄くのばして作ります。そのとき、竹軸...
今日は土曜日ですが、午後から行われた講演会を聞きたかったので、午前中だけ修補作業に参加させていただきました。今日はクリーニングの済んだ横冊資料の虫損直しと裏打ち作業に入りますが、その前に、綴じ部分の補強をしたほうがいいと思い、喰い裂きにした足し紙を用意しました。クリーニングした資料はレーヨン紙でサンドして乾燥させ、裏打ち作業をするときに、レーヨン紙を湿らせて剥がすのですが、私がやると、どうも密着が...
前回までとりかかっていた竪冊の資料が、「こより」の余分をカットして終了しました。今日から、改めて横冊の資料にとりかかります。表紙・裏表紙を含め8枚からなる冊子です。綴じの部分に少し欠損がありますが、全体としては虫損も少なく、裏打ちまでするか、虫損直しのみとするか、悩みます…。8枚のうち、2枚が白紙というのも、裏打ちを悩む理由の一つ。念のため、裏打ちをする前提でレーヨン紙16枚と裏打ち紙8枚を用意し...
君津市立久留里城址資料館の布施さんより、標記の案内をいただきました。富津市某家の作業は7月が最終回となります。ご都合のつく方のご協力をお願いします。> ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆> > みなさま> > 君津市立久留里城址資料館の布施です。> 富津市某家の作業の件では、大変お世話になっております。> 某家は郷土史家(故人)のお宅で、現在は建物の整理を行っています。当初は大小4棟の小屋と母屋に、歴史・民俗・考古・自然・図書等の莫...
まだ、頭の中が1週間ずつずれていて、今日は「残っている3枚の裏打ち作業」と強く思い込んでおり、朝一で裏打ち用の糊を漉しておりました。ところが、いざ作業を始めようと、自分の作業箱を開いてみると、裏打ち作業はすべて終わっており、自分の作業ノートには「図に貼ってあった修正紙片のクリーニングと、破片の検討」の文字が…。紙片の処理を行い、乾燥を待つあいだに、新しい資料(横冊)の調査。そして、竪冊の製本に入り...
みなさん、こんにちは。この「ネットワーク通信」は会員相互の交流をはかり、また、資料ネットを広く世間の方に知ってもらうために行うもので、会員が交代で簡単な文章をブログ・ML上に発信し、それをリレー形式でつなげていこうというものです。第15回目のリレー走者は袖ケ浦市の髙木澄子さんです。よろしくお願いいたします!---------ネットワーク通信15--------- 袖ケ浦市在住の髙木澄子と申します。経過の...
前回の日記はちゃんと理解して書いていたのに、「クリーニングが途中になっている」と思い込んでいました…。朝一の作業は、途中まで済んでいた「裏打ち」作業の続きです。朱書きがあり、色止めの処置をしているため、部分的に防水効果がでています。レーヨン紙と本紙はしっかり密着せず、普段なら徐々に湿りを加えながらレーヨン紙を剥がすところ、今回は「ぱらっ」と、簡単にとれてしまいます。そのため、本紙に適度な湿りを加え...