前回までは、竪冊の表紙だったと思われる資料の、虫損直しをしました。今日は、その資料の皺伸ばし状態が今ひとつの出来だったので、皺伸ばしをやり直しました。そのあいだに、新しい資料に着手しました。下の写真は本紙を包んでいた包紙です(左写真が修補前、右写真が修補後)。包紙の左側が表面になり、文字情報がありますが、ふやけており、あまり状態がよくありません。白井では、ふやけた資料を扱うときに「ふのり」を使うこ...
先日からの続きで、朝から、竪冊の表紙のみが残った資料を、ひたすら虫損直ししました(写真↓)。左側に表紙のタイトルがあり、右半分が、裏表紙に相当します。そして、裏表紙の見返しに文字があります(透けて見えます)。紙は虫穴が多くやや弱くなっていますが、表裏に文字があるので裏打ちはせず、虫損直しのみで対応しています。ただし、天地の一部が欠けて弱くなっていること、そして若干本紙に歪みがあるので、四方に足し紙...
2017年を迎え、白井市郷土資料館での古文書修補作業が再スタートしました。今年もよろしくお願いいたします。昨年に引き続き、館蔵資料の修補作業を進めています。冊子の表紙だけが残った資料です。見かけは竪冊ですが、表紙の裏・表に文字があり、綴じ部分が背の折り目に3箇所あったようなので、もしかすると本紙も両面に文字が書かれ、現在みられる書籍のような形態だったかもしれません。こよりは1つしか残っていませんで...
あけましておめでとうございます。千葉資料ネットワークの一牛です。本年もどうぞ宜しくお願い致します。さて、この「ネットワーク通信」は会員相互の交流をはかり、また、資料ネットを広く世間の方に知ってもらうために行うもので、会員が交代で簡単な文章をブログ・ML上に発信し、それをリレー形式でつなげていこうというものです。第18回目のリレー走者は、船橋市学芸員で千葉資料ネットの運営委員でもある小田真裕さんです。よ...