朝から、さくさくと虫損直しに取り組みました。冊モノの場合は、クリーニングした時点で皺が伸びたり、天地に足し紙をすることがあるので、全体の大きさを整えるため裏打ちをすることが多いのですが、一紙モノの場合は、文字通りそれ1枚きりなので、本紙の状態がよほど悪くなければ、裏打ちしなくてもいい場合があります。裏打ちするか、虫損直しのみとするかは、修補依頼者(資料所蔵館や個人所蔵者)の要望・方針などで決めてい...
やや長期戦になっていた「竪冊表紙のみ」、という資料の完成を目指します。もともと使われていた「こより」をクリーニングし、両端に新しい和紙を追加して、少し長めのこよりを作りました(ブログ90号参照)。本紙(表紙)は両面に文字があったため、虫損直しのみとし、ひたすら虫損を埋めました(現状はブログ91号参照)。今日は、調査票をもとに「こより」が結んであった場所を確認し、目打ちで穴をあけて、「こより」を通し...