昨日の今日ですが、今日は作業写真をちゃんと撮って、ちゃんと保存したので、おさらいしてみます。もともとは竪冊ですが、小口(冊モノの、綴じと反対にあたる部分)が大きく欠損している資料です。綴じをはずすと、一枚の状が半分に分かれてしまいます。縦の長さが8寸とわかるので、「諸国紙名録」などを参考に、横は1尺1寸程度と推測できます。その他の諸条件から、横を34.5㎝とすることにしました。カッターマットにポリ...
トラブルがあって、更新が遅れました。作業写真をカメラから外付けHDに移した直後、HDが壊れてしまい…今まで撮りためた画像が半分ほど失われてしまいました。そのショック…というのは言い訳ですが、どうにか復元できないかと試行錯誤していたら、ほぼ一週間たっていました。失われたデータ諸々の復元はあきらめました…。写真がないと、作業の様子がわかりにくいのですが、簡単にまとめておきます。状4枚を2枚ずつ綴じて、一...
両面に文字がある状モノ資料です。裏打ち紙を貼るわけにはいかないので、両面をひっくり返しながら、虫損直しをしました。直しが終わったら、軽い湿りを加えて皺伸ばしをしますが、1度目はうまくいきませんでした。虫損が大きかった部分に皺が寄ってしまい、それが周辺にも伝わって、きれいに伸びません。先生の指導を受けながら、再度湿りを加え、皺伸ばしをします。大事なポイントは、虫損の大きな場所=皺が強く出る場所に、最...
今日は、下部が欠損し、継ぎ目が剥離していた状モノ資料を完成させる作業から始めました。最初の状態は写真左(↓)のような状態でした(開披作業も一苦労…)。当初は、剥離した資料をクリーニングして接合し、元の大きさの紙を推定して欠損部分に足し紙をし、虫損直しだけで終了しようと思っていましたが、思ったように皺が伸びなかったので、最終的には足し紙のあと、裏打ち紙を貼ることにしました。現存していた上半分の紙から、...