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古文書修補・研修日記26

粉雪が舞う、寒い朝です。

今日は5つの資料を修補しました。
1)前回、継紙の2枚目を虫損直しし、地の部分に足し紙をした分と、1枚目を接合し、余分な直し紙を裁断して終了

2)前回クリーニングまで済ませた2枚の継紙。1枚目と2枚目の縦の長さが微妙に違い、文字を正しい位置で貼り合わせたとき、地の部分に差ができ、なおかつ、わずかに台形になってしまう資料。こういう資料を修補するとき、天地・左右すべてに足し紙をしてできるだけ正方形(正長方形)にしたほうがいいのか、悩みました。横山先生に現物をみていただき、指示を受けました。
 冊モノや巻子などは、天地を揃えた方がいい(極端に長さに差があると資料が傷みやすい)ので、本紙の周辺に足し紙をすることが多いけれど、一紙モノ(状モノ)などは、できるだけ本紙の現状を活かすほうがいいのでは…ということ。今回のように小さくて2枚程度の継紙ならば、周辺に足し紙をしなくてもいい、ということになりました。ただ、紙を継いだときに、下の手書きメモのようなAとBに差ができると、なにかの拍子にひっかかって資料を傷める可能性があるので、Bに足し紙をしてからAとBを接合し、地ぎりぎりで裁断することにしました。出来上がりが右側の写真です。
DSC00009_convert_20150121170215.jpg

3)前回クリーニングした継紙の虫損直し→乾燥→接合・裁断→終了

4)一紙モノで右上が欠損している資料。前回クリーニングをしたので、今日は欠損部分と虫損に足し紙をして、裏打ち紙を貼り乾燥させる。次回、裁断して終了の予定

5)新規資料の調査。2枚の継紙

以下の写真は、白井での修補の様子です。折紙として使った後、反古にして逆さから一紙モノとして再利用したと思われる資料(裏面にも墨書あり)で、破損がひどい資料です。その直しを、横山先生が実践している様子を、スタッフの皆さんと見学しているところです。様々なパターンの資料があるので、その都度みんなで集まって、作業のやり方を共有しています。先生は手慣れた様子で作業を進めていくので、いざ自分がやってみると、まったく理解できていないことが多いのですが、それでもたくさんのやり方を「見る」ことも、大事な勉強です。
DSC00007_convert_20150121170138.jpg
〈研修日:2015/01/21 後藤恵菜〉
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