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古文書修補・研修日記29

二週間ぶりの修補は、冷たい雨となりました(天気予報がはずれ、雪は降りませんでした)。

今日は、予定通り、まず作業途中の2点の資料を修補しました。

①状モノ(2枚の継紙)の、天地につけた足し紙を裁断して終了。

②一紙モノにたくさんの紙片がくっついていた資料の、紙片と本紙との照合を確認したあと、接合しなかった紙片を裏打ち紙に貼り付けて乾燥。本紙の裏打ち紙は裁断して終了。次回、裏打ちした紙片を中性紙に貼り付けて、完了となります。
 本紙の欠損箇所と紙片の照合をするタイミングですが、今回のように、本紙から取れたのとはどうも違う紙片の塊(資料整理の段階で混入したような断片)は、本紙をクリーニングする前にクリーニングして広げておき、本紙の表面をクリーニングする段階で照合した方がいいように思います。
 今回はそのタイミングを誤って、本紙のクリーニングを先にやってしまいました。ただ、裏打ちした資料だったので、修補スタッフの先輩に伺ったところ、「もし該当する紙片があったら、本紙の表側に堅糊をつけて紙片を貼ったらいいだろう」と教えていただきました。紙片のほうに糊を付けると、丸まってしまって、扱いにくいとのことでした。

このあと、新たに3点の資料をお預かりし、それぞれ調査→クリーニング作業を済ませました。
次回は②の断片を処理したあと、③~⑤をそれぞれ虫損直しもしくは裏打ち作業することになります。

今回はちょっと横道に逸れて、横山先生から教えていただいた、ちょっとした「資料撮影の裏技(?)」をご紹介します。
このブログをご覧になっている方のなかには、仕事や趣味で「古文書の写真を撮る」ことがある、という方がいらっしゃるかと思います。
竪冊の写真を撮るとき、どのようにしていますか?
厚みがあると、どうしても左右の高さが違ってしまう、背表紙の部分を倒して(折って)撮らざるを得ない…という場合が多々あると思います。
そんなとき、写真(↓)のような形で撮ったらどうですか?…というアドバイスをいただきました。
冊モノの撮影
写真のなかで、竪冊を支えているのは木の板ですが、実際にはスポンジを使います。
A4ノートくらいで、厚みが2~3㎝程度のスポンジを2枚用意し、スポンジの間に竪冊の背を差し込むようにします。スポンジは弾力があるので、左右で厚みが変わってきても、無反射ガラスを使えばうまくクッション性が機能して、資料を傷めず撮影ができるのでは…ということでした。
いかがでしょう?
私も、個人的に資料撮影をする時があるので、今後ホームセンターに行って、工作してみようかと思っています。その成果をいつかご紹介できたら…と思います。

〈研修日:2015/2/18 後藤恵菜〉
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