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古文書修補・研修日記34

2015年度がスタートしました。
白井市郷土資料館のご許可をいただき、今年度も引き続き、古文書修補の研修を受けさせていただけることになりました。この研修の成果をどのように還元できるか…は今後の課題ですが、未熟な私にとって、古文書の修補をとにかく続けることが大事だと思っています。専門家に直接指導していただけ、道具が揃った環境で、研修を続けられる…感謝の一言です。

この拙い日記も、古文書修補を知ってもらうきっかけになれば…と思い、続けていくつもりです。今年度もどうぞおつきあいください。

ですが、新年度は霙混じりの、とても春とは思えない、寒い一日で始まりました…

新年度最初の仕事は、裏打ちが終わった資料(裏貼りに使われていた状モノの断片)3点を裁断して完成させることです。

通常の場合、資料の裁断は紙の「地」の部分から始めます。
けれど、今回の資料は額縁の裏貼りに使われていたものなので、元の形で残っている資料はあまりありません。そのため、本紙の「天・地・左・右」いずれかが、ほぼ完全に残っている箇所から裁断を始める、ということになります。

ちょっとわかりづらいですが、左の写真が裁断する前の状態です。本紙より少し大きめに、裏打ち紙を貼ってあります。
右側と「地」の部分が欠けています。左側が比較的ちゃんと残っているので、まずこの部分を、本紙を切らないぎりぎりのところで裁断します(写真中)。
その次に、切った左側に対して直角に定規を当て、「地」に相当する部分を裁断します(写真右)。
裁断1 (1)

次に、裁断した「地」と直角になるように定規を当て、右側を裁断し(写真左)、裁断した「右」と直角になるように定規を当て、最後に「天」の部分を裁断します(写真中)。裁断の完成形が写真右となります(写真の撮り方が下手なのでちょっと台形に見えますが、一応四隅が直角になった長方形になっています)。
裁断1 (2)

最初は、定規を使って「直角を作る」のが苦手でしたが、このところ、頻繁に裁断をするようになって、定規の使い方にもようやく慣れてきました。

この後は、2点の資料をそれぞれクリーニング・虫損直し・裏打ちまで行いました。
次回、またこの資料を裁断したら、新しい資料の調査に入ります。

〈研修日:20150408 後藤恵菜〉
次に裁断1 (2)
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