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古文書修補・研修日記39

久しぶりの修補です。
7月に入ってしまいました。

約3週間のブランクを経て、再び「重なり文書」との格闘です。資料と、おおむね3㎝以下の紙片に分類したとき、
残すところ資料が2点、紙片を1点となりました。資料のうち1点は額縁の桟のようなところに張り付いていたのか、剥がしたところの劣化がひどい部分などがあり、「裏打ち」作業をする必要があります。もう1点は前回クリーニングをしておいたので、虫損を埋めたあと「裏打ち」をして乾燥→裁断、となります。

虫損のひどい資料は、クリーニングをしたあと、すぐ裏打ちをすることにしました。
そのため、クリーニングの道具とともに、足し紙や糊など、一式を用意します(確か、前回の日記でも書きました)。
まだまだ半人前以下にもかかわらず3週間以上も修補を休んでいたので、準備に手間取ります…。

糊の用意から始めましたが、梅雨の時期のせいか、作り置きしている糊の表面が少しぬるぬるしています。カビの可能性が…。
そのため、表面を水洗いしてから裏ごしし、糊をのばしていきます。
鍋で作った糊は、冷ましてから小分けにしてキッチンペーパーでくるみ、冷蔵庫で保管します。通常1ヶ月は持つはずですが、季節や糊の出来具合によっては、持ちが変わってきます。白井では糊を漉す前に表面を水洗いしする方法を試しています。残っている糊は、まめにキッチンペーパー(水を含ませておく)を交換したほうがいいようです。

今日は、最終的に資料を2点裏打ちし、前回裏打ちしておいた資料の裁断をし、紙片の整理と調査書の修正をして終わりました。
次回は今日裏打ちした資料を裁断し、最終チェックをしたら終わりです。久しぶりでちょっともたついてしまいましたが、次回はしっかりと整理をして終わりにしたいと思います。

〈研修日:2015/7/1 後藤恵菜〉
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