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古文書修補・研修日記53

今年最後の修補です。
前回の続きで、継紙の虫損直しと接合・裁断・終了を目指します。

前回、ちょっとだけ印刀のコツをつかんだような気がしました。
自転車の補助なしを乗れるようになると、あとは体が覚えて、間があいても自転車の乗り方を忘れないように、
手は、なんとなく印刀のコツを覚えていました。
私としては、やはり、埋めたい穴より気持ち右下に直し紙と印刀の先が当たるように置き、
左上に直し紙を引く感じが合っているような気がします。
一度で穴を埋めようとせず、ちまちまとした感じで穴を埋めていくと、
繊維が微妙に伸びてちょうどいい感じに重なっていきます。

ただ、自覚がありませんでしたが、
前回このブログを更新したあと、どうも右手が痛い…。小指の下から側面のあたりが「筋肉痛」のようになっています。
指に、余計な力が入っているのです。
これではイカン。

今日は、印刀の握り方を意識してみました。
印刀を使った虫損直しは、筋肉痛になるような力仕事であってはいけないのです。

小指の位置を意識しながら、あまり力まずに作業してみました。
力はいりませんでした。
むしろ、私の手の大きさに対して、どうも印刀が長いのかもしれない…と、今更ながら気がつきました。
印刀
今、白井でお借りしている印刀の長さは、およそ17㎝くらいです(写真左↑)。
私が持つと、写真右(↑)のようになります。
写真左に写った印刀の、下から6㎝くらいで色が変わっている部分が、だいたい手の甲からはみ出します。
この、はみ出した分が、意外に長くて重いのです。

比較的背の高い私ですが、実は、身長に比べて、意外に手が小さい。
今後、どのくらい本格的に修補に携わるのか、携われるのかわかりませんが、
少しずつでも道具を揃えていこうと思ったら、
やはり自分の体(大きさ)にあったものを揃えていく必要があるのだと、改めて思いました。
(実際、横山先生は、ご自身で道具の大きさや長さを調整してお使いになっています)

今は、白井で道具をお借りして作業しています。
当初は、いろいろ道具を早く揃えなくっちゃ…と思い込んでいましたが、
実際に使ってみて、道具の用途や作業環境などを学んでからの方がいい、ということも改めて学びました。
白井で修補研修を受け始めてまもなく丸三年になりなんとしているのに、何を今更…というところではありますが、
道具の揃っている白井で研修を受けることができて、本当によかったです。
そして、一年の最後に印刀のコツを少しつかんだことは、私にとって大きな成果です。

来年は1月13日(水)からです。気持ちも新たにがんばりたいと思います。
皆様、、拙い研修日記に一年間おつきあいいただき、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
よいお正月をお迎えください。

〈研修日:2015/12/16 後藤恵菜〉
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