今週は、水曜日に富津市へ資料搬出のお手伝いに行ったため、
土曜日の修補作業に参加させていただきました。
前回からの冊モノの続きで、残っていた本紙の6枚目(=裏表紙)と、背表紙についていたカバー部分の裏打ちをしました。
これらのパーツがすべて揃ったら、裁断・製本となります。
今日やった裏打ちが乾燥しなければ次の作業に入れないので、
新しい資料を用意してもらいました。
美濃判サイズの絵図面2点と虫損が酷い状モノ(2枚継ぎ)です。
「きゃっ、3点も…!?」
と思いましたが、やはり職員の方は作業の流れがよくわかっていて、絵図面2点の調査とクリーニングは順調に終わり、
結局3点目の状モノの調査まで手が届いてしまいました。
けれど、この状モノは状態が酷く、今日は調査をしながら、虫損のひどい箇所を仮止めする作業をしておきました。
この資料の作業手順や様子は、来週の冊モノ・絵図面2枚が終わってから、改めてまとめたいと思います。
おそらく4月に入ってしまうと思います…。
余談になりますが、
土曜日の作業に参加させてもらった理由の一つは、
私より1年早く研修生としてきていたイワキさんがこの三月で大学院を修了し、白井での研修を終えるため、
最後にお会いしたかったからです。
最初の頃は、水曜日の研修でご一緒し、お昼を一緒にしながら学校の話や修補の話をいろいろとしました。
作業日の都合で途中からイワキさんは土曜日だけになり、ずっとすれ違いになっていました。
私より1年早く修補の研修を始め、しかも最初のうちは週2回の作業に出ていたので、すでに私より経験値は倍々です。
いつも静かに、丁寧に、こつこつと作業に打ち込んでいました。
白井での研修がきっかけで、今後は本格的に修補の道に進むことを決めたそうです。
なにがきっかけとなって、目の前に新しい道が伸びたり分かれたりするのか、不思議です。
ちょっぴりさみしい春の別れですが、
白井で出会ったご縁は、これからも続くのではないかと思います。
ぜひ、続いて欲しいと願っています。
イワキさん、今までお世話になりました。
お互い元気にがんばりましょう。
そして、これからもよろしくお願いします。
〈研修日:2016/03/19 後藤恵菜〉
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