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古文書修補・研修日記66

今日は、「虫損直しのみ」をする、継ぎ目の剥がれた状モノの修補を行いました。
「裏打ちをする」場合、文字にかからない、まんまるい「鉄砲穴」は、必ずしも穴埋めする必要はありませんが、
「裏打ちをしない」場合は、どんなに小さな穴も埋めなければなりません。
これは結構大変です。

クリーニングをして、レーヨン紙に挟み乾燥させたあとの資料です。
虫損直し (1)
本紙は2枚だけ。
かつ、2枚とも天地の高さが揃っているので、「足し紙は不要」と判断しました。
 乾燥した状態でレーヨン紙を剥がし、1枚ずつ「虫損直し」
  ↓
 それぞれ皺伸ばし・乾燥
  ↓
 2枚を繋げる
  ↓
 皺伸ばし・乾燥・終了
という手順を踏んでいきます。

この資料には「端裏書」と「継ぎ目印」があります。
「裏打ちをする」場合は、裏全面に裏打ち紙を貼りますが、「端裏書」と「継ぎ目印」は裏打ち紙を剥がして、見えるようにします。
今回は「裏打ちをしない」ので、普通に裏側から虫損を直していくのですが、
端裏書に虫損があるときは、その部分だけ「表面」から穴を埋めていきます。
虫損直し (2)
上の写真は、裏面に書かれた端裏書きを写したものです。
わかりにくいと思いますが、左側の写真で
 「下総」の「下」と「総」の間、
 「印旛郡」の「郡」の上、
 「冨塚村」の「塚」と「村」の間
に鉄砲穴があります。この3か所だけ表側から虫損直しをし、残りの穴は裏側から虫損直しをしました。
虫損直しの結果が写真右側になります。

この2枚の皺を伸ばし、乾燥させたあと、
次回繋ぎ合わせ、乾燥・終了となります。
印刀をうまく使いこなせるようになることが課題です。

〈研修日:2016/04/13 後藤恵菜〉
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