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古文書修補・研修日記68

風の強い日です。

【今日の作業】
①資料247(継紙2枚の状)の虫損直し→皺伸ばし・乾燥→余分な足し紙の裁断・終了
②新しい資料401の調査(竪冊・10丁)

資料は裏打ちするべきか、虫損直しのみで終わらせるか…いつも悩みます。
冊モノの場合、クリーニングをして皺が伸びると、天地の長さが違ってくることがあります。
また、裁断によっては、天地がガタガタだったりします。
そのため、多くの場合、天地(必要に応じて左右)に足し紙をして、裏打ち紙を貼ります。

資料の将来を考えたとき、裏打ちしたほうが丈夫であることは確かです。
でも、いかにも「直した」感が出過ぎるのもどうなんだろう…と、日々悩みます(技術の問題かもしれませんが…)。

最近は印刀に慣れたい…という思いから、
ちょっとばかり虫損が多くても、丈夫な紙なら、虫損直しのみで作業しています。
今日の247はとてもしっかりした和紙(厚みが0.15…通常は0.08前後です)だったので、虫損直しにしました。
でも、朝から必死に穴を埋めましたが、結局午後の途中までかかってしまいました。
紙の厚みが0.15あるので、直し用の和紙も0.15。すると、厚みのせいでちぎるのが一苦労なのです。

出来上がりは悪くはありませんが、
作業効率を考えるなら、裏打ちにしたほうがよかったかな…。結論はでませんが。

247の皺伸ばし・乾燥をしているあいだに、新しい資料の調査をしました。
表紙・裏表紙のない竪冊です。
綴じ穴
この資料は、とじしろが少なく、場所によっては、文字がぎりぎりまで書かれています。
そのため、先生にご相談し、
  ・天地左右に足し紙をする
  ・裏打ちをする
  ・綴じるときは、本来の穴をはずし、本紙ぎりぎりのところに新しい穴をあける
  ・(朱があり、色落ちするので)色止めをする
ことにしました。足し紙に綴じ穴を開けてしまうと、将来的に剥がれてしまう可能性がありので、あくまでも穴は本紙にあけたほうがいいとのことでした。

このあと、先ほど乾燥させていた247を完成させ、作業は終了。
次回は、新しい資料に使うレーヨン紙・ポリエステル紙・足し紙(天地左右)を10丁分用意してから、クリーニングに入ります。

〈研修日:2016/05/11 後藤恵菜〉

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