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古文書修補・研修日記71

前回の日記はちゃんと理解して書いていたのに、
「クリーニングが途中になっている」と思い込んでいました…。
朝一の作業は、途中まで済んでいた「裏打ち」作業の続きです。

朱書きがあり、色止めの処置をしているため、部分的に防水効果がでています。
レーヨン紙と本紙はしっかり密着せず、普段なら徐々に湿りを加えながらレーヨン紙を剥がすところ、
今回は「ぱらっ」と、簡単にとれてしまいます。
そのため、本紙に適度な湿りを加え、ポリエステルのうえに伸ばす作業が、かえって難しい…。

残っていた7枚の裏打ち作業を終え、「こより」をどうするか、という点を職員の方と相談しました。
今回、竪冊に使われていた「こより」2本を開いたところ、もともと1枚だったものを裁断して使っていることがわかりました。
前回の時点でクリーニングをし、虫損直しと裏打ちをしておいたのですが、
最終的には、このまま中性紙に点糊(全体を糊付けするのではなく、糊を点のように部分的につけること)で貼って、保存することになりました。
反古紙のこより
2本の「こより」がつながったところで、断簡の一部でしかありませんが、
「こより」が反古紙で作られていたこと…江戸時代(もしくは近代初頭)のエコな一面を知ることができます。

竪冊には、新しい「こより」を作って使うことにします。

〈研修日:2016/06/01 後藤恵菜〉

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