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ネットワーク通信15:袖ケ浦市 髙木澄子さん

みなさん、こんにちは。
この「ネットワーク通信」は会員相互の交流をはかり、また、資料ネットを広く世間の方に知ってもらうために行うもので、会員が交代で簡単な文章をブログ・ML上に発信し、それをリレー形式でつなげていこうというものです。
第15回目のリレー走者は袖ケ浦市の髙木澄子さんです。
よろしくお願いいたします!

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ネットワーク通信15
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 袖ケ浦市在住の髙木澄子と申します。経過の中で本震が変わりえることを思い知らされた熊本地震のみならず、エクアドルでも地震が発生し、言葉に詰まりますが、一日も早く落ち着いてゆくことを願っております。いつもお世話になっています稲葉さんからバトンをいただきましたが、ちょうどお伝えしたいことがありましたので急ぎそれをお伝えします。
先月久しぶりに市原市の霊光寺さんを訪れましたところ、“あの土蔵”に足場がかかっていたのです。膨大な書籍・聖教・古文書などのために密嚴ご住職が一大決心をなさったのではないかと思い、手紙を出したところお返事をいただきました。
霊光寺の調査に至る経緯は、2013年7月の第三回勉強会で房総史料調査会の日暮義晃さんから報告がありましたが、東日本大震災で土蔵の痛みが進んでいたため、千葉資料救済ネットからも参加することとなったそうです。私も参加させていただきましたが、休憩の折などのご住職の「自分より若い世代がこれらの資料を保存し続けるかどうか」という趣旨のお話が心に残っていました。
長年、土蔵保管の膨大な資料が「砂埃りに紛れ散乱しているのを見るたびにその対応に苦し」まれ、「一人の手では成す術もなく半ば諦めていた」ご住職は、「延べ一五〇人の手により三年の歳月をもって」調査整理が進む過程で、資料の寄託・寄贈・一部廃棄など様々に悩まれたことと思われます。「結局土蔵にもどすことに」され、「専門業者に大掃除を依頼し、続いて破損個所の修理、書棚作りをしている」最中の足場を私は見かけたことになりますが、すでに足場はとれたとのことです。資料を収納箱に詰めかえ、土蔵に収めるには、またそれなりの人手が必要になると思いますが、その日もそう遠くないようです。
国に指定され保護される文化財は、それを「公開して寺の護持に当てる一策もある。だが、地方に散在する指定外の文化財は例外だ」「自己責任で保全しなければならぬ運命にある」中でのご決断には、いくつもの意味が込められていました。学術的な意義とその出版による原資料が災難にあった場合の意義、また「接すると殊更に胸が熱くなる」聖教を中心とする書写本の文化遺産、「寺の歴史や地域の生活実態を知る」古文書、これは「学習会などの教材に提供するのも一案」とのお考えです。
整った環境の中で、どの箱に何があるかわかるようになることが、学術研究・教学研究・古文書学習の助けとなり、そのことが若い世代の資料保存に繋がれば、と願うのはご住職ばかりではないことと思います。重要文化財を保有する寺院ですら平成8年の県の調査報告書に記載されている絵馬の一部は破棄されていることを知った今日、資料を引き継いでいくことの困難さを思いながらも、より強く願うものです。(ご住職の文章の趣旨が引用の仕方により損なわれている場合の責任は私にあります。)
君津地域でのリレーが続いてしまいましたので、別の地域の方に回していただければ幸いです。
201604霊光土蔵


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※髙木さんからは4/18に原稿をいただいておりました。掲載が遅くなってしまい大変申し訳ございません。なお、次回はネットワーク通信担当gyuが担当いたします。どうぞよろしくお願い致します。m(*- -*)m

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