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古文書修補・研修日記73

前回までとりかかっていた竪冊の資料が、「こより」の余分をカットして終了しました。
今日から、改めて横冊の資料にとりかかります。

表紙・裏表紙を含め8枚からなる冊子です。
綴じの部分に少し欠損がありますが、全体としては虫損も少なく、裏打ちまでするか、虫損直しのみとするか、悩みます…。
8枚のうち、2枚が白紙というのも、裏打ちを悩む理由の一つ。

念のため、裏打ちをする前提でレーヨン紙16枚と裏打ち紙8枚を用意しておきました。
冊子を綴じていた「こより」は「帯」状に、三つ折りにしたものが使われていました。

1枚ずつ広げながらクリーニングをしてみると、使用している紙が、以外に雑なものであることがわかりました。
たとえば、1枚の紙で右側に薄い部分(ムラ)があることがわかります(写真↓)。
紙むら 縮小
これは白紙ですが、文字がある紙にも、部分的にムラがあり、紙が薄い部分は当然強度が弱いということになります。

そのため、先生にご相談し、この資料は裏打ちすることにしました。
今日、8枚すべてのクリーニングを済ませ、こよりもクリーニングと裏打ちを済ませました。
次回、虫損直しと裏打ち作業をする予定です。

〈研修日:2016/06/22 後藤恵菜〉
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