横冊資料の裁断・製本作業をしました。
古文書修補・研修日記73号で、「紙むら」がある場合どうするか、という課題を保留にしていましたので、解決しておきます。
「紙むら」…今回の場合、薄い部分がある和紙を補うには、
厳密には、本体の和紙の厚さ、薄い部分の厚さを計測し、その差と同じ和紙を使うべきですが、それはなかなか大変です。
一般には「裏打ち紙」を使えばいいそうです。
今回、私が扱った和紙はたまたま白紙で、しかも裏打ちをすることになっていたので、
裏打ちする前にさらに「裏打ち紙」を補う必要はないでしょう…という判断になりました。

写真左は、虫損直し・裏打ちをする前の状態。右端に3㎝幅くらいの、和紙の薄くなったところがあります。
虫損直しをして裏打ち紙を貼ると、写真右のようになります。右端は綴じ部分になるので、足し紙をしてあります。
画像が小さいのであまりはっきりとはしませんが、修補後も和紙の薄い部分は断定できますが、紙の強度的には問題ないようです。
午後から、継ぎ目の剥がれた状モノに入りました。
しばらく、状モノが続きそうです。
〈研修日:2016/07/06 後藤恵菜〉
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