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古文書修補・研修日記80

2週間ぶりの修補です。
この間、石巻市からお預かりしている被災資料5冊のうち、4冊までの写真撮影・調査書の作成・資料の解体・1丁ごとのナンバリング作業と、必要な裏打ち紙の裁断が終了していました。
各スタッフさんは、手持ちの修補資料が終了次第、順次、被災資料の修補作業に移行しています。

…私は目測を誤り、手元に継続中の3点の資料を持っていたため、今日と次回でなんとかそれを終えることが先決となりました。

被災資料については、今日から本格的なクリーニング作業に入ります。
スタッフさん一同が集まり、まずは先生が作業手順の見本を示してくださいました。
5冊あるうち4冊までは、汚れと、水濡れによる圧着があったものの、比較的状態は良いように見えました。残り1冊はかなり破損しており、現在、ベテランスタッフさんによって、1枚ずつ剥がす作業に取り組んでいるところです。
DSC02668.jpg
資料のナンバリング後は、通常通りにクリーニング・〈乾燥〉・虫損直し・裏打ち・〈乾燥・〉裁断・製本、という手順なのですが、実際に紙にさわってみると、黒カビが出ていた部分などは紙が弱くなっていることがわかりました。
そのため、クリーニングのあと、通常なら一度乾燥させる作業をとばし、クリーニングをしてすぐに虫損直し・裏打ちをすることにしました。何度も紙をいじることによって、紙が劣化することを最小限にするためです。
クリーニングも、刷毛であまり叩き洗いすることをせず、状況をみながら、吸水性の高いタオルで、汚れた水を吸い取りながら行うことになりました。

まだ自分では作業していないので、紙の感触も、扱いの難しさもわかりませんが、ほかのスタッフさんが作業されている様子を見聞きすると、やはり紙の弱い部分・強い部分が共存しているので、扱いが難しいようです。また、クリーニングのあとすぐに裏打ち用の糊をかけるのですが、洗い用の桶も糊桶も、通常より汚れが目立ちました。
カビ臭もします。やはり作業中はマスクが必須だと思います。

これからみんなで手分けして、500枚ほどの紙をクリーニングしていきます。
私も、早く丁寧に今の仕事を終え、石巻の資料に参加したいと思います。

〈研修日:2016/08/24 後藤恵菜〉
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