房総史料調査会の小松賢司です。2012年3月10日に、当会メンバーを中心とする
有志数名にて行った旭市沿岸部の被災状況確認について、報告いたします。
お伺いしたのは、当会が震災以前から古文書調査に入っていた、旭市椎名内の千
本松家です。同家は海岸から数百メートルの地点に位置しますが、今回の震災と
津波では被災を免れたとのことです。当日はご当主から多くの貴重なお話しを窺
うことができました。以下、史料ネットとして共有すべきと思われる情報を、整
理しておきます。
・震災後の津波は同家からわずか数メートルの地点まで到達したが、同家は被災し
なかった。同家の古文書や文化財は、震災後に一時避難させて、全て無事である。
・ご当主が、同地区の浸水域を詳細に記録しておられた。これによると、海岸と並
行する旧集落部分は、足川地区との境を流れる川の周辺を除き、ほとんど浸水し
ていないという。これは、旧集落部分が周辺より若干高台になっているためで、
逆に近年開発された住宅地は、旧集落より内陸部であっても浸水した箇所があっ
たという。
・ご当主によれば、周辺での古文書・文化財の被災については、特に情報はないと
のこと。
同家の古文書については、今後も当会が引続き調査を行う予定です。お忙しいなか
ご協力いただきました、千本松様に深く感謝申し上げます。
なお、実名を出すことについてはご当主の了解を得ました。
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房総史料調査会の小松賢司です。2012年3月10日に、当会メンバーを中心とする有志数名にて行った旭市沿岸部の被災状況確認について、報告いたします。お伺いしたのは、当会が震災以前
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