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古文書修補・研修日記84

横山先生はお休みでしたが、通常通り、修補作業を行いました。
作業手順について、横山先生の伝言を先輩スタッフの方が全員に伝え、今日の段取りを相談しながらスタートしました。
難しい資料が出たときは無理せず、後日先生に確認する。
約束事はこれだけです。

白井の修補スタッフさんは、現在12名います(内1名は休会中。そのほかに、私を含む研修生が3名)。
先生がお休みされても誰かがリーダーに立つ、ということはなく、不思議と「相談」で作業の段取りが決まっていきます。
全員がほぼ10年近い経験者なので、特に問題の多い資料でなければ、なんとか修補をすることができます。

レベルが高いなぁ…と、感心します。
基本的な修補が出来る方が、11人もいるんですから…。

石巻の被災資料は、最後の5冊目に入りました。一番状態が酷い資料です。
冊の前後は下部が欠損しているものが多いのですが、中身は虫損がほとんどなく、見た目には作業は容易に感じられるのですが、
「今までの資料のなかで一番脆いよ」
という、先輩スタッフさんの一声。
「見かけとは全然違う」
「一度(濡らしたポリエステルに)置いたら、もう動かせない。最初が肝心」
「ポリエステルにもくっついてくるから、剥がすときは慎重に」
と、様々なアドバイスの声があがります。それらを参考に、作業にあたります。

確かに、普通の資料ならポリエステルは本紙から簡単に剥がせるのに、石巻の資料はとくに破損した箇所の繊維がポリエステルにつられて立ち上がってきます。
そのため、クリーニングした後、ポリエステル越しに一度糊をかけ、本紙に糊を浸透させてからポリエステルをはがし、虫損直し・裏打ちをするようにしました。この手順を踏んでも、慎重にポリエステルを剥がす必要がありました。

今月末から文化祭期間に入るため、約1ヶ月、修補作業はお休みになります。
それまでに、本紙のクリーニングと裏打ち作業が終わるといいのですが…。

〈研修日:2016/10/05 後藤恵菜〉
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