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ネットワーク通信17:常陸大宮市文書館 高村恵美さん

みなさん、こんばんは。千葉資料ネットワークの一牛です。
気がつけばもう師走の足音が近づいてきました。お元気ですか?
さて、この「ネットワーク通信」は会員相互の交流をはかり、また、資料ネットを広く世間の方に知ってもらうために行うもので、会員が交代で簡単な文章をブログ・ML上に発信し、それをリレー形式でつなげていこうというものです。
第17回目のリレー走者は、常陸大宮市文書館 高村恵美さんです。よろしくお願いいたします!

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ネットワーク通信17
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一牛さんからバトンを託されました、常陸大宮市文書館の高村恵美です。

私は茨城史料ネットにも所属していて、その立ち上げから参加してきました。東日本大震災の史料レスキューでは、千葉史料ネットの皆さんにたびたび茨城まで来ていただき、心強く思ったことを懐かしく思い出します。ちょうど1年前の常総市の水損史料レスキュー(現在も継続中)でも、活動当初から熱心にレスキューに参加していただき、その姿勢に敬服しております。頼れる隣人に恵まれて幸せです。千葉史料ネットは平時の活動も充実しているので、ぜひ参加してみたいと思います。



さて、私の住んでいる常陸大宮市は茨城県の北西部、水戸から車で40分ほどの場所に位置する中山間地です。常陸大宮市文書館は、茨城県で初の市町村立の公文書館施設として平成26年10月に開館しました。この10月で2年を迎えます。

平成20年、現市長が選挙公約で設置を掲げたことがきっかけとなり、市長当選後、市幹部によるに検討委員会が作られ、文書館設置に向けた議論が進んでいきました。ハード面に偏った検討だったようですが、最終的に廃校を利用して、公文書と地域史料を保存、公開する施設として開館することになりました。

現在、歴史的公文書17,000点、地域史料9,000点、図書11,000冊を所蔵しています。

築30年の廃校舎ながら、およそ文書館とは思われないパステルカラーの外観に惹かれて立ち寄る来館者が少なくありませんが、地域アーカイブズが産声をあげたばかりの本市にあって「博物館でも図書館でもない不思議な施設」と思われているのはほぼ疑いのないところでしょう。

知名度をあげるための地道な普及活動を行いつつ、公文書の評価選別や保存環境の改善、急速に減っていくスペースへの対応、などなど、悩みは尽きませんが、なかでも来館者が少ないということが大きな課題のひとつです。

廃校になるくらいなので、アクセスが良いとはいえません。加えて公文書館施設の宿命として、博物館や図書館のように、目的なく立ち寄って何か情報を得ることができるわけでもありません。でもせっかくできた文書館なので(ほかの市町村にはないのだから!)、使ってもらいたい。市民のために公文書や古文書を保存・管理している「不思議な施設」が実際はどうなっているのか、調べ物がなくてもいいから見に来てほしい。どんなことができるのか知ってほしい。

ですが「調べに来る」というのは市民にとってはなかなかハードルが高いようです。だからまず本物の古文書を見て、触ってほしいと思います。そしてどうせなら後世に残していくための作業を手伝ってもらったらどうだろうか、という思いから「古文書応援隊」というボランティアを募集しました。現在、市外の方も含めて25名ほどが活動しています。古文書のクリーニングや、簡単な補修、そもそも古文書の紙がどうやって作られるのか、地元の工房で紙漉き体験をしたりしています。解読ができる人は翻刻や目録の作成をしていただいています。口コミで少しずつ人数が増えて、参加者の間で保全の方法や古文書の内容について検討する風景もみられるようになりました。また、館が行う講演会等のイベントをお手伝いしてくださったり、事業についての提案をされる方もいて、市民との関係も少しずつ濃いものになっています。

現在、古文書応援隊のほかに、史料の所在調査(当該地域の市民)、公文書整理ボランティア(職員有志)と合わせて3つのボランティア調査組織が動いています。一人でも多くの市民が史料に触れることで、敷居を低く、間口を広く、史料にアクセスできるような環境を作っていきたいと思います。



現在、当館から徒歩5分の近所で、日本最古の組み立て式農村歌舞伎舞台「西塩子の回り舞台」の3年に1度の公演のための組み立てが進んでいます。190年ほど前に作られた舞台で、茨城県の有形民俗文化財に指定されています。地芝居公演は10月15日(1日のみ。雨天は翌日に順延)です。もちろんこの日も文書館は開館していますので、興味のある方はぜひおいでください!

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★ネットワーク通信担当よりお詫び★
※髙木さんからは9月に原稿をいただいておりました。掲載が遅くなってしまい大変申し訳ございません。
次回のネットワーク通信は船橋市郷土資料館の小田真裕さんです!どうぞよろしくお願い致します!

ネットワーク通信についてのお問合先(at)→@
gyuyuka(at)gmail.com

その他のお問合先(at)→@
chibasiryounet(at)gmail.com
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