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古文書修補・研修日記88

今日は、横山先生がお休みだったので、スタッフのメンバーだけで修補作業を続けました。
石巻市の被災資料の作業は今日は保留にしましたが、5冊のうち3冊まで、仮綴じと表紙の仮止めが終了していました。
仮とじ
来週の水曜日には何冊かについては和綴じをして、完成品を見ることができるのではないかと思います。
5冊のなかには、状態が非常に悪いものがあり(紙の真ん中がすっぽり欠落していて、位置の特定が難しいもの、乱丁しているものなど)、これらはどこまで本来の形に戻せるかわかりませんが、横山先生を中心に、奮闘している最中です。

そこで、今日は久しぶりに館蔵資料の修補作業に戻りました。
ここ2ヶ月ほど石巻の資料をやったり、休館日があったりしたので、作業手順が心配でしたが、さすがに研修も4年目?になると、以外と体が基本的な手順は覚えているようです。作業のスピードは相変わらずですが、大きな失敗もせず、なんとか一日を終えました。

修補作業では、着色部分や押印がある場合、調査の時点で色落ちの有無をチェックします。朱書きの部分は濡れると色落ちすることが多いので、クリーニングする前に綿棒を濡らして該当部分に押し当て、色落ちしないか確認します。
今日の1枚目は明治期の租税領収書でしたが、そこには、墨でも木版印刷でもなく、黒インクのハンコが押されていました。こういう部分は要注意だな、と直感が働き、念のため色落ちチェックをしたら色落ちしたので、色止めスプレーをしてからクリーニングに入りました。
明治期のハンコ
色止めスプレーをすると、その場所だけ水をはじくので、写真のようになりますが、全体が乾くと色止めした部分とそうでない部分の違いは見た目ではわかりません。

来週で今年の修補も終わりです。
石巻の製本が1冊でも完成するところを、じかに見られるといいな…と思っています。

〈研修日:2016/12/14 後藤恵菜〉
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