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古文書修補・研修日記89

午前中、石巻の被災資料5冊のうち、3冊の製本を行いました。
修補スタッフに一番最近加わった(…といっても、すでに2年前)おじさまトリオが作業にあたりました。和本綴じはなかなか力のいる仕事です。
石巻1 (1)
資料は、仮製本の時点で厚みが1㎝以上あり、綴じ紐も、特注の太い絹糸を使用。針に糸を通すところから大変でした。

綴じ方はこれまでやってきた和本と同じなので、今回は省略しますが、応用編として、途中で綴じ紐が切れてしまった場合の対処方法を、横山先生が実践してくださいました。
要は、つないだ綴じ紐の結び目がうまく綴じ穴の中に収まる(隠れる)ような位置に「結び目」を作る、ということです。

石巻1 (2)
カビの痕跡は残っていますが、全紙に裏打ちをほどこし、表紙も残っている部分を使い、写真(↑)のような形にまで戻すことが出来ました。
作業当初の、紙の状態の悪さを考えると、カビなどの跡はたくさん残っていますが、文字が判読でき、冊子としてめくれる状態にまで回復できた姿をみると感慨深いものがあります。
DSC02674.jpg

残り2冊は乱丁と欠損が酷いため、仮製本をするべきか、裏打ちした状態で綴じずに返却するか、検討中です。

白井の修補作業は、また館蔵資料に戻りました。
ユニークな状態の資料を預かり、また悪戦苦闘しています。
詳細は次回(1月11日)に送りたいと思います。

年内の修補作業は今日で終了です。今年もお読みくださった皆様、ありがとうございました。
成長の痕跡はあまりみられませんが、継続は力なり…と思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

よい年末年始をお過ごしください。

〈研修日:2016/12/21 後藤恵菜〉
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