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ネットワーク通信19:東秩父村教育委員会 井上知明さん

こんにちは。千葉資料ネットワークの一牛です。春の陽差しが暖かくて嬉しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

さて、この「ネットワーク通信」は会員相互の交流をはかり、また、資料ネットを広く世間の方に知ってもらうために行うもので、会員が交代で簡単な文章をブログ・ML上に発信し、それをリレー形式でつなげていこうというものです。
第19回目のリレー走者は、東秩父村教育委員会 井上知明さんです。よろしくお願いいたします!

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ネットワーク通信19
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東秩父村教育委員会事務局の井上知明(いのうえ・ともあき)と申します。

まずは、簡単に自己紹介をします。
・1992年 千葉県野田市生まれ
・野田市内の小中学校、松戸市内の高校を卒業し、
・大学は文学部史学科に入学。大学では日本近世史を専攻し、卒業論文では現在の鎌ヶ谷市を中心に論文を執筆。
・2015年 東秩父村役場に就職し、2016年度から東秩父村教育委員会で文化財を担当。

私は生まれも育ちも野田で過ごし、大学卒業と同時に、もともと縁もゆかりもなかった埼玉県秩父郡にある東秩父村で働いております。東秩父村は埼玉県内唯一の村で、人口3000人弱の非常に小さな自治体です。1300年の歴史を誇る「細川紙」が2014年にユネスコ無形文化遺産に登録されています。
私は子どもの頃から学芸員という職業に憧れがあり、大学は史学科に進学しました。大学入学と同時期に地元、野田市郷土博物館でアルバイトを始め、市民向けの講座や、資料整理などの仕事をしました。大学2年次頃から史料調査会や学会にも参加しました。
大学4年次のときに学芸員採用掲示板を見て、東秩父村の採用試験を受験しました。しかし、採用試験では、意外な結果となりました。面接直後に電話をもらい、学芸員ではなく、一般事務職として採用したいという旨でした。大学院修士課程から合格をもらい、入学金の納入も済ませていた頃。役場への就職条件が、消防団加入であることや、給与面での待遇などで悩みましたが、学芸員は非常に狭き門であるため、いずれ希望が叶うことを願い就職をしました。
一般事務職採用ということで、どこに配属されるか不透明ななか、建設課に配属が決まりました。建設課では土木担当で、道路管理や測量をしました。台風や大雪の際は倒木除去や除雪作業に追われ、山林が8割を占めているため、復旧させることは重労働でした。そんななか、学芸員採用されていた同期が入庁後数か月で辞職したため、就職2年目で教育委員会に異動が決まりました。
教育委員会では、文化財だけでなく公民館も担当し、七つの祝や成人式などの行事も担当しています。文化財の仕事では、今年度はおもに獅子舞の映像保存事業計画と、村内の家文書の目録化作業を行っています。
獅子舞は後継者不足であり、担い手がいなくなったときのために記録保存用のDVD製作を計画しています。業者に参考見積もりを依頼し、一般財団法人からの助成金が確定し、平成29年度に実施する予定です。近隣の自治体から話を伺うと、同じく後継者不足の悩みにさらされているようです。埼玉県の西部地域では人口減少が進み、獅子舞などの伝統行事を残していくことが難しい状況になっています。
村内の家文書は、世代交代があり残存状況に心配があった某家を訪問し、1年間借用し調査を行っています。訪問した際は「古文書を捨ててしまった。」と言われ、家の中を探しても見つかりませんでした。後日、本家の家を訪問したところ、無事に蔵の中に収められていたため借用することができました。一時は捨ててしまったのかと不安になったため、所蔵者の家に実際に足を運ぶことの大切さがわかりました。
行政の職員として2年間、そして教育委員会で1年間働いて感じたことは、公民館講座などの仕事で広げた人脈が、文化財の保全をしていくうえで大切になっていることです。仕事以外では消防団活動に費やす時間も多いですが、すべては東秩父村の文化財のためと思い仕事しています。
どんな職業にも共通することだと思いますが、やはり人との繋がりは大切であることを実感しています。博物館でアルバイトしていたときや、大学のゼミ、現在活動している秩父市での研究会では、特にお世話になっている方がいます。これからも人との繋がりを大切にして、人口3000人弱の小さな村、東秩父でできることに挑戦していきたいと思います。

次のリレー走者は、鹿沼市教育委員会事務局の堀野周平さんです。堀野さん、よろしくお願いします。

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★ネットワーク通信担当よりお詫び★
※井上さんからは1月27日に原稿をいただいておりました。掲載が遅くなってしまい大変申し訳ございませんでした。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます…!

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