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古文書修補・研修日記105

昨日の今日ですが、今日は作業写真をちゃんと撮って、ちゃんと保存したので、おさらいしてみます。

もともとは竪冊ですが、小口(冊モノの、綴じと反対にあたる部分)が大きく欠損している資料です。
綴じをはずすと、一枚の状が半分に分かれてしまいます。

縦の長さが8寸とわかるので、「諸国紙名録」などを参考に、横は1尺1寸程度と推測できます。
その他の諸条件から、横を34.5㎝とすることにしました。

カッターマットにポリエステル紙を置き、マットのマス目を利用しながら片方の位置を決め(写真左↓)、それを元に残りの1枚の位置を決めていきます(写真右↓)。
位置決め
通常の裏打ちではレーヨン紙でサンドされた状態のクリーニングされた本紙をポリエステルに乗せ、刷毛で濡らしてからレーヨン紙をはがしますが、今回は乾燥した状態でレーヨン紙をはずし、乾いた状態の本紙をマットのうえで動かしながら位置決めをしました。表面を上にし、文字の位置などを確認しながら位置決めをします。

ポリエステル越しに適度な湿りを加え、薄糊をかけたあとポリエステルをはずし、大きく欠損した中心部分に足し紙をします(写真左↓)。本紙と多く重なる部分の足し紙はむしりとります(写真右↓)。
むしり
竪冊なので、天地にも足し紙をしておきます。

今日は残っていた1枚の裏打ちと、こより3本の裏打ち作業を済ませました。
次回、余分な裏打ち紙を裁断し、平面のうちにコピーをとって製本作業となります。

次回は7月19日の予定です。
〈研修日:2017/06/28 後藤恵菜〉
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