小口部分が大きく欠損した竪冊資料の完成を目指します。
裏打ちの終わった資料を、1枚ずつ裁断します。
本紙を1枚ずつ折ったら、1枚ずつ「地」を本紙ぎりぎりのところで裁断します。
そのあと、全枚数の縦横の計測をして最大値を出し、その最大値に1ミリを加えた長さで、裏打ち紙の余分な天・左右を裁断します。
4枚の本紙を揃えたら(写真↓)

調査票を元に、こよりが結んであったところに穴を開け、2枚ずつこよりを通して結びます。
この資料は状2枚ずつで出来た2点の竪冊(写真左↓)を、さらにこよりで綴ってありました。
本紙の並び方があっているか、事前に撮影した画像で順番を確認したら、(職員さんの最終チェックを受け)こよりを裁断して完成となります(写真右↓)。

久しぶりにこよりを3本作り、手がつりそうになりました。
新しい資料は、朱と藍色のインクでかかれた明治時代の冊モノと、紙が弱っている状モノの2点です。
冊モノは色落ちが確認できたので、事前に色落ちを止めるスプレーをしてからクリーニングしました。
次回(8月9日の予定)から新しい資料に本格的に取りかかります。
〈研修日:2017/07/19 後藤恵菜〉
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