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古文書修補・研修日記117

今年最後の修補です。
手こずっていた虫損史料の完成を目指していたのですが(タイミング的には出来たのですが)、朝から「和本作り」をすることになり、修補史料の完成は年越しとなりました。

年明けに、市民を対象にした「和本作り」講座があります。
修補スタッフの方が助手としてお手伝いされるので、この講座の前には、修補スタッフ全員がおさらいのため、和本を1冊作る機会をいただけます。
私にもその機会をいただいたので、一日がかりで和本作りをさせていただきました。

午後から参加されたスタッフさんは、これまでの経験があるとはいえ、やはり手際よく半日で和本を完成させていきます。
私は手書きのノートをみながら、背表紙に貼る角裂(かどぎれ)の位置や、仮止めをする位置、縫い位置の確認に、尺貫法の数字とにらめっこしながら、取り組みました。

和本作りは毎年1回、体験させていただいたので、少なくとも今回で4冊目くらいにはなるはずですが、先にあげた角裂や仮止め、縫い位置の決め方がなかなか理解できずにいました。
完成品をみると、やはり縫い位置が少し曲がっている…それは、先生が何度も説明してくれた「表紙が本紙より少し大きくなる分を計算に入れる」ことが理解できていないからなのかもしれません。でも、前回よりはもう少し要領よく、和本作りができました。
和本・縮小
年明けに、年越しの史料を完成させ、中途になっている虫損直し史料の作業を進めます。

このブログを、このままこの形で続けることに意味があるか、もう少し(もっと)改良の余地があるのではないか、よく考えながら、来年も修補の研修が続けられたらいいなぁと思っています。

来年は1月10日(水)から始まります。

〈研修日:2017/12/20 後藤恵菜〉
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