新年を迎えました。今年も研修に励みたいと思います。
昨年から年越ししてしまった、虫損の酷い史料(写真左↓)。余分な裏打ち紙を裁断し、今日で完成です(写真右↓)。

2枚の状をつないだ史料は、最終的に70㎝強×33㎝ほどの大きさになりました。
紙はしっかりしていましたが、虫損が多かったので裏打ち紙を貼りました。
1枚目は天地(上下)に足し紙をしてから裏打ち、2枚目は地(下)のみ足し紙をしたのですが、繋いでみると、2枚目の足し紙を足さなかった上部分がちょっと不自然でした。
今からでも足し紙をしたほうがいいか先生に相談したところ、史料の直角を気にせず、本紙ぎりぎりのところで裁断すれば目立たないからよい、ということで、足し紙はせず裁断することにしました。
足し紙は、冊モノや巻子などの場合には全体のバランスなどからすべての紙の天地に足し紙をしたほうがいいとのことですが、一紙モノの場合は、本紙に応じて裏打ち紙を裁断したほうが見栄えがいいそうです。
新しい史料は、4枚に剥離した状モノです。
4紙を繋いで一紙にしますが、紙がしっかりしており、虫損も少ないので、しっかりクリーニングをして虫損直しのみで対応しようと思います。天地の足し紙も不要の感じです。
〈研修日:2018/01/10 後藤恵菜〉
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