先日配信した
資料館における停電時の湿度管理の問題(9月16日既報)につきまして、当資料ネットに宛てて県内外からいくつものご助言をお寄せいただきました。
その一部を当ネットで取りまとめ、ご紹介いたします。
なお、以下の内容はお寄せいただいたご助言に基づきつつ、当ネットの責任で取りまとめて発信するものです。状況により適切な対処方法は異なりますので、ご留意いただければ幸いです。
資料保管場所における停電・空調不全時の湿度上昇への対処について・指定物件があれば緊急的な避難が必要
・他の資料についてはトリアージの上対応
→顔料のついている絵画(日本画のようなもの)・皮革製品等は、一時的に別の安全な場所へ移動、あるいは蓋つきのコンテナ(蓋のあるテンバコでも可)に入れてアートソーブで調湿。
→影響の少なそうな出土資料、比較的湿度変化に強い和紙の文書類(特別貴重なもの以外)は後で対応
・市販の除湿剤は自然史系の収蔵庫で使っている例あり
・温度、湿度、酸素のどれかをコントロールして劣化要因を除去することが有効
・シリカゲルの使用が良い
・除湿剤が史料に直接触れなければ問題ないと思われる
・脱酸素剤とともに密閉することで菌の繁殖を抑えることができるとの報告あり
・安定的な対応ができる体制を確保してから短期間で対応するのが良い
------以上

この他にも、今回の台風被害に関して、県内外から様々なご知見をご提供いただいております。
ご知見をご提供くださいました皆様には厚く御礼申し上げます。県内の関係者の方で
お困りのことがありましたら、当ネットで、ご連絡を取らせていただきながら、差し障りのない形で発信し、
情報提供を呼びかけることができます。
何かございましたら、ぜひご一報ください。
また、県外の資料ネット・関係者の方から、
必要な資材等の提供についてもお申し出をいただいております。
歴史・自然資料への台風被害の対応に
必要な資材等についても、ご要望がありましたら、どうぞお知らせください。
(小関・記)
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