9月17日に訪問した館山市域等の状況について、ご報告いたします。
参加者は運営委員の立野・小田・黒田です。五井駅で合流し館山自動車道で南下しましたが、館山に近づくに従って建物被害が深刻な様子でした。
まずNPO法人安房文化遺産フォーラムの第1事務所(館山市館山)で、事務局の方お二人にお会いしました。第1事務所が雨漏りしたため、葉書・書簡・植物標本などの資料を小学校の廃校舎に移動する作業を行いました。
移動の途中で、より甚大な被害を受けたという第2事務所に立ち寄りました。ここは安房自然村という宿泊施設の裏手にあるトタン屋根の建物で、普段はこの場所で資料の保管・整理作業を行っていたそうです。が、屋根が吹き飛んでしまい空が見える状態でした。被災した資料は廃校舎に移動済みでしたが、回収しきれなかった資料が散見されたため急遽レスキューに入りました。

古い調査資料やレコードなどの資料も現場に残っている状態でしたので、これらをひとまず屋根のある部屋に運び込み、翌日予想されていた降雨に備えました。特に水損の激しかった資料はNPO法人事務局員の冷凍庫で保管、奇跡的にほとんど濡れなかった一部の資料(段ボール一箱分)はNPO法人代表宅で保管されています。
第2事務所での作業後、廃校舎に移動されている資料の確認に行きました。整理途中のため目録はありませんが、資料群ごとのおおよそのまとまりは保たれていたので、事務局の方と確認しながら、箱ごとに中の資料の出所がわかるようにメモを付け、写真を撮りました。これらのうち、湿っているものは広げて乾かしましたが、既にカビが広がりつつあります。アルコール噴霧の方法などを説明し、詳しくは後日作業マニュアルを送付することにしました(9月18日に発送)。

廃校舎には電気が通っていたので、作業場所として使えそうです。人手は少ないそうですが、「自分たちが守ってきた資料」だという意識が強く感じられましたので、連絡を取り合いながら先方の求める支援をする必要があるかと思います。(黒田)
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