10月1日(火)、南房総市を訪問し、歴史資料等の被害確認を行ってきました。訪問者は当ネットワーク運営委員2名・同会員1名(小関・後藤・鈴木)です。今回は訪問先のうち、特に早急な処置が必要と思われた某寺の被害についてご報告いたします。
南房総市の某寺では、本堂裏側の屋根瓦が多数破損、本堂全体に雨水が浸入してしまったとのことです。
(写真左:屋根写真)
本堂屋根破損に伴う雨漏りにより、畳等が濡れ(既に処分済)、白壁には水が上から垂れた跡がはっきり残っていました。特に憂慮されたのは、明治初年に描かれた天井絵・欄間絵にカビが生じてしまっていることです。
(写真右:天井絵写真)

この天井絵は、例年、地元の子供達に見せる機会があるものだということです。
絵1枚ずつに寄進者名・村名が書かれており、子供達は絵を見て初めて古い村の名前(近世村名)を知ったり、自分の先祖の名前を見出したりするそうで、地元の歴史を学ぶための貴重な素材ともなっているものです。
現ご住職・前ご住職は、何とかしたいが対応に苦慮していると話されていました。
訪問時は天井絵ということもあり対処できませんでしたが、今後、何らかの処置が可能な場合、連絡を取って対応していくことになっております。
この件でお気づきのことがおありの方は、ご助言等ぜひ当ネットまでお寄せいただければ幸いです。
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