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ネットワーク通信6:国立歴史民俗博物館 後藤恵菜さん

会員のみなさん、こんにちは。
千葉歴史・自然資料救済ネット「ネットワーク通信」担当の一牛です。
この「ネットワーク通信」は
会員相互の交流をはかり、
また、資料ネットを広く世間の方に知ってもらうために行うもので、
会員が交代で簡単な文章をブログ・ML上に発信し、
それをリレー形式でつなげていこうというものです。
早速ですが、第6回目のリレー走者は
国立歴史民俗博物館の後藤恵菜さんです。
よろしくお願いいたします!

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ネットワーク通信6
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 幽学記念館の猪野映里子さんからご指名をいただきました、後藤(旧姓:千葉)恵菜です。当ネットの運営委員として会員登録等を担当している関係で、度々名前を出していますので、顔はわからなくても、「あぁ…」と思っていただけるのではないでしょうか。
 結婚してからも長らく旧姓で仕事をしていましたので、古い知人からは、今でも旧姓で呼ばれています。「ゴトウ」「チバ」どちらで呼ばれてもちゃんと反応いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 資料ネットでの活動は、MLでぼちぼち報告していますので、それ以外のことを少し自己紹介させていただきます。
 私は東洋大学大学院の修士課程(日本近世史を専攻)を修了してすぐに、千葉県史の編纂をしていた千葉県史料研究財団の嘱託職員となりました。財団が解散するまで14年間、近世史料の編纂に携わってきました。
私が所属していた近世史部会が、「地域の歴史史料を悉皆的に調査し、整理し、研究してから県史の編纂だ!」という感じのところで、先生方も事務局もまだ若く、活動には非常に勢いがありました。実際のところ、私は県史(近世史部会に限定しますが)で調査のイロハから史料の読み方まで徹底的に学んだような気がします。
最近よく聞く「現状記録」も早くから取り入れ、史料調査の方法もどんどん改良しながら、日々邁進していました。財政的に多少余裕があった時代だったという幸運にも恵まれましたが、非常に活気にあふれた、有意義で濃密な一時代を過ごしました。また、史料調査を通じて、県内の博物館・郷土資料館の方や、多くの個人所蔵者と知り合うことができました。仕事をしながら学べる・成長できる…今にして思えば、実にぜいたくな話です。
残念ながら、財団は県史編纂終了とともに解散しました。これまでに積み上げてきた史料調査のスキルは、個々人の活動のなかに委ねられています。地域の開発もさらに進み、そもそも、土蔵のなかから現状記録をとり、史料整理をはじめることのできる環境は激減しました。(自分も、まだまだ若造のつもりでいますが)これからの若い人たちに、どうやって、この調査スキルを伝えていくことができるのか…。若い人たちと接する機会の少ない私にとっては、この千葉資料救済ネットでの活動も、調査スキルを伝える手段の一つになるだろうかと考えています。
今は、縁があって、国立歴史民俗博物館で嘱託職員をしています。私の人生の大半は、人との「縁」によってなりたっています。そのことを実感しているので、資料ネットでも、「縁」を大事に、みなさんをつなぐ橋渡しの役を果たせたらと思っています。どうぞよろしくお願いします。
 次は、今年度から運営委員に参加してくださっている吉田和彦さんに、バトンを渡します。

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リレー通信についてのお問合先
gyuyuka@gmail.com (担当:一牛)
その他のお問合先
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