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古文書修補・研修日記1

資料ネット会員の後藤です。
突然ですが、今回から資料ネットのブログをお借りして、「古文書修補・研修日記」を掲載させていただくことになりました。
私は、昨年1月から白井市郷土資料館で週1回、古文書修補の研修を受けています。
現在、白井の古文書修補活動には、白井市内在住のボランティアスタッフさん10名(研修済みのベテランさん)、市内の研修生3名、市外の研修生3名が参加しています。従来は市内在住の方のみを対象に研修を行っていましたが、2年ほど前から、状況に応じて、市外の希望者も一部受け入れてもらえるようになりました。私も申請をだし、資料ネットでも個人的な調査でも、いつか資料の保全に役立てるようにと、研修を受ける許可をいただきました。
昨年は作業の流れを覚えるのに精一杯でした(それは今もかわりません…)が、2年目に入った今年は、少しでも研修の成果を還元できれば…と思い、未熟ながら、修補作業の様子をご紹介させていただくことにした次第です。
「研修日記」をブログに掲載することは、白井市郷土資料館および当資料ネット運営会議で了解を得ました。
              
《作業の様子》半日に6~7名くらいの方が作業に参加しています。作業日は週2日ですが、半日単位で参加できます。

                          DSC07305_convert_20140418090504.jpg

古文書修補の流れは、おおよそ以下のような感じです。
①資料調査(および解体)
②クリーニング
③虫損直しor 裏打ち
④裁断(or製本)

現在、私は白井市郷土資料館に寄贈された某家の資料(竪冊)を修補している最中です。実は昨年9月から取り組んでいる資料ですが、表紙・裏表紙を含め52丁におよぶ大部な資料。研修生が週1回の作業でできる分量には限度があり、いまだ③の「裏打ち」作業真っ最中です。
「裏打ち」とは、古文書の裏から虫穴や破損箇所を補修和紙で埋め、その上から「裏打ち紙」を張る作業です。虫穴が多いものや、紙が弱っているときに「裏打ち」をします。ちなみに「虫損直し」とは、虫損が少ない場合に、虫損を埋める作業だけで終える作業です。
虫損の多さにもよりますが、私のペースでは半日で3枚できれば上々。朝一は道具の準備と糊を漉す作業があるので、平均すると一日5枚くらいしかできません。古文書の汚れを吸収させるために使ったレーヨン紙(2枚のレーヨン紙で水洗いした資料を挟み乾燥させると、汚れがレーヨン紙に吸収されます)を剥がし、資料の裏から虫損を直し、最後に裏打ち紙を張って再度乾燥させます。今日は、ようやく36丁目まで「裏打ち」が終了。来月半ばには、製本作業に入れるかしら…というところです。

けれど、来週は、指導していただいている横山先生のご厚意で「大福帳」作りにチャレンジする予定。今日は「こより」用の紙を持ち帰って「こより」作ってくるという宿題をいただきました。手が攣りそうですが、がんばります。

《虫損を埋める作業 ビフォー・アフター》
画面左が虫損直し前、右が虫損直し後です。
DSC07308new0.jpg

私のような研修生の作業は遅々として進まないため、日記の内容は単調なものになりかねませんが、しばらくおつきあいいただければ幸いです。来週も、作業の様子をご紹介します。
(研修日:2014/4/16)



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