2014年4月23日の研修日記です。
今日は、前回の予告通り「大福帳」作りを体験しました。何が大変かと言えば、それは「こより」を作り、紐を編むこと。先週いただいた「こより」作りの宿題はほぼ毎日こなしましたが、結局大量に残り、研修日の前夜に6~7本ほど作る羽目に…まるで、夏休みの終わりに宿題に追われる小学生の悪いお手本のようでした。夢の中でも「こより」を作り、朝起きた時には手に違和感が…。筋肉痛です。昨夜の宿題の結果だと気がつくまでに、しばし時間を有しました。
ちゃんと作れた「こより」は、まっすぐに立たせると、下を持ってもちゃんと立ちます。
《大福帳作りに使う道具》

左から、こより2本、大福帳の紙、コツ(紙の直角を整える道具)、目打ち叩き、物差し、目打ち、(その下が)目打ち台
大福帳作りの流れは、おおよそ以下のような感じです。簡単な紹介ですがご了承ください。
大福帳にする和紙を折る→折り目を叩いて平す(必要に応じて重しをする)→こよりを2本作る→大福帳の綴じ部分に目打ちで穴を開ける→こよりを通し、編む
一見すると簡単そうですが、「こより」の長さ(バランス)、紐の編み方、道具の扱い方など、細かい点で戸惑うことしばし…。
「目打ち」の持ち方だけ、ちょっとご紹介します。
基本は「目打ち」の真ん中くらいを親指・人差し指で持ち、小指を、「目打ち」の先を固定させるように当てます。小指全体を紙に平行になるように置きます。中指・薬指は添える程度。物差しを、和紙の重し代わりに使います。

綴じ穴を通した「こより」は、時計回りに捻りながら、反時計回りに編んでいきます。

静止画像と文字だけで伝えるのは難しいのですが…。きゅっ、きゅっと「こより」を編んでいく。緩まないようにするのは案外大変です。
四苦八苦しながら、なんとか大福帳を完成することができました。

横山先生が手本を見せてくださるのですが、あまりにもあっさりと紐を編んだり結んだりするので、わかったつもりでも、実際に自分でやってみると、理解していない部分が多いことがわかります。とにかく、自分でやってみることが大事です。百聞は一見に如かずですが、一見だけでもだめで、集中して一見し、なお自分の体で体験すること。繰り返し、体に覚えさせることが大事だと思いました。
今日は大福帳作りをさせていただいたので、本来の「裏打ち」作業は4枚しか終わりませんでした。やはり、本体の完成は5月いっぱいかかるかもしれません。私より後に入った研修生の皆さんがあっという間に一人立ちされつつあるのであせりを感じながらも…楽しく学んでいきたいと思います。
来週は都合により研修を休ませていただくので、次の研修日記はGW明けになります。
《研修日:2014/4/23》
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