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古文書修補・研修日記7

今日も白井に行ってきました。
前回に引き続き、製本前の状態チェックをしました。やはり、虫損直しの見落としがありましたが、それを最終的には食い止めるためのチェック…だと思っています。

午後から、表紙・裏表紙の裏打ち作業をしました。今回の竪冊の表紙は輪綴じになっておらず、竪切紙状態です。おそらく、輪綴じの表紙のなかの「アンコ」と呼ばれたりする、表紙に厚みをつけたり補強するために挿入する入紙のみが残ってしまったのではないか…と推測されますが、今となっては元の形がわかりません。

表紙にあたる和紙は、汚れてはいるものの、状態は良好でした。ただ、裏表紙は上半分が大きく欠損しているため、裏打ちする前に、「直し紙」を使って、欠損部分を補う作業が必要です。表紙の大きさを参考に、裏表紙も同じ大きさになるように、「直し紙」を足していきます。「直し紙」は、表紙と同じ厚さで、できるだけ同じような色のものを使います。外側にある和紙は当然汚れていますので、「直し紙」もできるだけそれに近い色の和紙を探すのですが、それができるのは、横山先生が様々な和紙を集めて提供してくださるからです。いざ自分たちだけでやることになったら、それはちょっと難しいですが、意識としては持っていたいと思います。

欠損部分を補う技術を、先輩スタッフさんに教えていただき、チャレンジしてみました。見るのとやるのとでは大違いですが、なんとかかんとか、形になりました。作業に気をとられていて、記録写真を取り忘れましたが、後日、完成版をご紹介できればと思っています。

今回は、ちょっと面白い画像をご紹介します(↓)。
0604
右側の画像は、ちょっと月に見えたりしますが、実は、左側にある顕微鏡で見た和紙の繊維です!!
横山先生がお持ちの顕微鏡をお借りして、虫損直しに使っている和紙を見てみました。顕微鏡の穴にカメラを近づけて撮ってみたら、ちょっとピンぼけですが、こんな風に撮れました。ちょっとビーフンとか乾燥春雨に似ています(笑)。
《研修日:2014年6月4日》
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