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古文書修補・研修日記23

今回は土曜日の修補作業に参加させていただきました。約1ヶ月半の文化祭月間が終了しましたが、気がつけば年末が近づき、白井の修補活動もやや変動的なため、参加できる日はできるだけ参加させてもらいたいと思っています。

今日は横山先生がお休みでした。郷土資料館の近世史を担当している方が終日参加されますが、ボランティアスタッフの方ももうベテランの域なので、みんなで相談しながら、粛々と修補作業を進めています。

先日、クリーニングのために外した貼り紙を元の位置に貼り直して完成、という状モノ作業をしましたが、朝一で「貼り位置が間違っていたので直してください」というご指摘。確かに、調査前に撮った写真や押印の位置を確認すると、貼り位置が一行ずれていました。
私の確認不足以外の何モノでもなく、ひたすら反省するばかりなのですが、白井の資料館ではこのようにチェック機能が大変しっかりしている点をご紹介しておきたいと思います。

さて、気を取り直して、今日はまず、先週クリーニングを終えておいた状モノ(継ぎ紙が剥がれて2枚に分離している)の虫損直しを行いました。
用意する道具をまとめてみました。写真の右上にある蓋には、少し緩めた固糊が入っています。その左隣の定規は、資料を押さえるときに使います。右下から順に、目打ち・ピンセット・印刀・小刷毛(絵の具筆)・直し紙(和紙)・修補する資料(資料の両面にレーヨン紙が貼ってある状態)、です。下には赤いプラスチックシートを敷いています。これを使うことによって、虫損位置が確認しやすくなります。
虫損なおしセット
しっかり乾燥させた資料からレーヨン紙を丁寧に剥がし、虫損箇所に小刷毛で糊を付け、印刀を使って直し紙を当てて、虫損を埋めていきます。
虫損なおし
この作業をして、平らなボール紙に挟んで平らな状態で乾燥させてから、継ぎ紙を貼り継ぎ、余分な直し紙をカットします。今回は、継ぎ紙を継ぐところまで行いました。このあとチェックを受け、OKが出たら、余分な直し紙をカットして終了となります。

チェックを待っている間に、先週調査をした状モノ(継ぎ紙が剥がれて2枚に分離している)のクリーニング作業に入りました。この資料も虫損直しだけなので、しっかり乾燥させる必要があります。
そのため、新しい資料をもらって調査をし、この資料もクリーニングまで終了させました。

ここのところ、「状モノの修補を習得したい」という私の希望をきいていただき、かなり状態のよい資料をまわしていただいているため、このようにいくつかの資料を平行して扱うことが増えています。
どのタイミングでどの作業を行うと効率がいいか、それなりに考えながら道具の準備もします。

次回は、来月資料館で行われる「和本作り講習会」の事前準備のため、スタッフの方と一緒に和本作りの指導を受ける予定です。3度目の体験ですが、簡単にみえて実はかなり凝った作りなので、今度こそ、しっかりマスターしたいと思います。
〈研修日:2014/12/13 後藤恵菜〉
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