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古文書修補・研修日記24

今年最後の研修となりました。
今日の午前中は、「和本作り」です。来月、白井市郷土資料館で市民向けの「和本作り」講座が開かれるため、そのお手伝いをするスタッフの方の研修にあわせて、私も指導を受けることができました。

自分の作業に必死で、詳細な写真を撮っていませんので、和本作りの流れだけ、ごく簡単にご紹介します。

①和本の中身になる和紙を半分に折り、小口(輪の部分)を叩いてできるだけ平らにする
②こよりを2本作ってから、ノド側(紙を綴じるほう)から8ミリのところに、仮留めする穴を開ける
③本紙の天地・左右を揃えてから、こよりで仮留めし、天地・ノドにヤスリをかける
④角裂(背表紙の上下に貼る布片)を貼る
⑤裏表紙と本紙を糊で仮留めする。ヘラを使ってノド・天・地・小口の順に裏表紙の余白を折り込み、小口に糊をつけて、裏表紙と本紙を貼り合わせる。
⑥表紙を同じ要領で貼り合わせる
⑦ノドから1センチのところに、4カ所綴じ穴をあけ、糸で綴じる
⑧表紙に題簽を貼って完成
DSC09146_convert_20141217180812.jpg
来年の干支「羊」柄の表紙をつけ、横書き仕様にしてみました。

このようにまとめてしまうと実に簡単なようですが、角裂の大きさや貼る位置、仮留めの穴の位置、表紙の余白の折り方などを理解するのにとても時間がかかりました。いつか機会があれば、写真をちゃんと撮り、もう少し具体的にまとめたいと思います。

今回は、研修作業の様子をご紹介します。今日は朝から8人のスタッフが参加し、和本作りをしました。いつも和気あいあいと作業をしています。
DSC09144_convert_20141217180203.jpg

来年(来月)は1月14日(水)からです。来年もよろしくお願いします。
皆様、良いお年をお迎えください。
〈研修日:2014/12/17〉後藤恵菜


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